初めて簿記1級を受ける方に、2級の工業簿記と何が違うのかをまとめていきたいと思います。
雰囲気や全体像の把握には分からなくても、過去問を見るのが近道!
各論点・内容については、今後の記事でそれぞれ触れていきたいとは思うのですが、初めて勉強される方には、過去問を分からなくても一回覗いてみるというのがおすすめです。
敵を知らなければ戦い方が分からないというか、
雰囲気がわからないと戦う気が起きないと思うんですよね。
全体像が見れば、それぞれの問題点が逆に見えてきたりします。
まず、何より先に過去問を見てみるのをお勧めします。
日商簿記2級との違い
工業簿記については、文字通り製造等を行う会社の経理処理になるのですが、これもまた2級の時とは少し変わってきます。
2級と全く違うのが原価計算です。
2級までは原価計算要素は薄かったのですが、1級では経営管理的な要素が強く、感覚的には会社の経理でやる資金繰りや収益予測などに近いような気がします。
勉強を始めたときはなんとなく、商業簿記や会計学の範囲のような気がしていました。
そういう意味で、経理などの実務経験がある方はこの分野は好き嫌いにかかわらず興味のある範囲のような気がします。
簿記2級を受けられた方は、商業簿記よりも工業簿記の方が電卓を叩いたり計算をする印象が強いと思うのですが、私の印象では工業簿記の方が原価計算の方が計算量は少ないと思います。
どちらかと言うと内容を理解できているかどうかを本質を問うような問題が多いような気がします。
電卓の使い方などを熟知するという意味では、2級の時は工業簿記だったのですが、商業簿記の方が電卓の使い方が重要になってくると思います。
もちろん工業簿記も違います。減損や工程別など他にも商業簿記的に会社全体の損益を見るようなポイントも増えてきます。
簿記1級との出題範囲の違いについては次の記事をご覧ください。