2級との違い
商業簿記の内容は、雰囲気は2級とそんなに変わらないように見えます。それは会社全体の取引から損益計算や貸借対照表をなどの会計書類を作るという流れは同じように見えるからです(総合問題も同じような見た目ですし)。
ただ、対象となるのが親子の関係であったりキャッシュフローであったりその論点が変わってきます。
また、合併、持分法など会社をままとめたり、分割するような手続きをからめた問題もあり、範囲やや難易度ははささら更に上がります。
理論問題の存在と大切さ
1級からは、会計学の理論問題が出てきます。
これはアウトプットの勉強で計算だけをやっていると足元をすくわれます。
各種規則などの基本的な単語文章は暗記まではいかなくても正確な理解が必要となります 。
貸借・損益計算書を作成する問題でもこの理論問題が分かっていれば個別点が取れるので得点の積み上げに有効です。
そして、理論問題は内容の理解に直結しています。理論問題ができれば、計算問題のやり方はわかるはずなので、後はスピードと慣れかなと思います。
合格率が2.3級と比べて低い
100点を取る勢いで合格を目指す方もいると思いますが、100点よりもまず合格を目指すならば一つ一つの項目をしっかり抑えることが大切だと思います。
受験する回によって難易度が異なるのはどの資格でも同じだと思います。
ただ社会保険労務士とか一部の試験と比べて合格率がある程度の範囲で安定しているのは、みんなが取れる箇所をちゃんと理解して得点さえすれば、合格できるという意味だと思います。
結局は、そういった意味でもコツコツ積み重ねが大事だと思います 。
まずは過去問を一度見てみる
商業簿記の中の個別の解説、話については今後のブログでそれぞれ触れていきたいとは思うのですが、初めて勉強される方には、内容が分からなくても過去問を一回覗いてみるというのがおすすめです。
やはり敵を知らなければ戦い方が分からないというか、 雰囲気がわからないと望めないと思うんですよね。
全体像が見ればそれぞれの問題点が逆に見えてきたりもしますし、まず先に過去問を見てみるのをお勧めします。
商業簿記の出題範囲については、「日商簿記1級の出題範囲~商業簿記・会計学~」を良かったらご覧ください。