東京㈱は車(取得原価3,000円、減価償却累計額 1,900円、
間接法で記帳)を下取りに出し、新車両4,000円を購入した。なお、 前の車の下取価格は1,300円であり、新車両の購入価額との差額は 現金で支払った。
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
車両減価償却累計額 | 1,900 | 車両 | 3,000 |
車両 | 4,000 | 固定資産売却益 | 200 |
現金 | 2,700 |
有形固定資産の買換えは、旧有形固定資産を売却して得た現金を新有形固定資産の購入にあてる形になるので、(A)旧有形固定資産 の売却と(B)新有形固定資産の購入分けて処理し、最後に合わせます。
(A)旧有形固定資産 の売却
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
車両減価償却累計額 | 1,900 | 車両 | 3,000 |
現金 | 1,300 | 固定資産売却益 | 200 |
(B)新有形固定資産の購入
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
車両 | 4,000 | 現金 | 4,000 |
現金でやり取りして、結果として差額を調整する形です。
下取り資産に時価がある場合
通常の買い換えの場合は上のような処理になると思いますが、時価よりも高い価格で買い取りしてもらえた場合は、
下取り価格 - 時価 =>新商品の価格から控除(新商品の値引きと考える)
時価 ー 帳簿価格 =>固定資産売却益
となります。
例えば、上の例題で、時価1,300円で下取り価格1400円の場合は、
新車の価格=3,000ー(1,400ー1,300)=2,900
となります。
その他の問題は「繰延資産の支払時の仕訳]」、「無形固定資産の取得時の仕訳」、「自社利用のソフトウェアの償却の仕訳」、「固定資産の減失の会計処理(火災など)」など。
理論問題は「理論問題-企業会計原則-3(貸借対照表)」