日商簿記1級の難易度〜会計士・税理士・簿記2.3級など他の資格との比較〜

これから簿記1級を受けようとされる方に、他の資格との比較データを見てもらい、簿記1級が難しいのか簡単なのか感じてもらえればと思います。

簿記1級の難易度が「独学で合格できる」か「スクールへ通うべきか」という疑問については、こちらの「簿記1級は独学で合格できるの?」もよかったらご覧ください。

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他の資格と比較した簿記1級の難易度~会計士、税理士、中小企業診断士など~

資格ごとの偏差値をまとめた「資格のとり方」によれば、経理・会計・事務系の資格の偏差値は次のとおりです。

資格名偏差値
公認会計士77
司法書士76
税理士75
中小企業診断士67
日商簿記 1級67
社会保険労務士65
行政書士62
米国公認会計士61
日商簿記 2級58

簿記1級の難易度は、みんないろんな事を言っているので正しい情報は、難しいですが、個人的に聞いている感じでは、中小企業診断士や社会保険労務士と同じくらいのイメージです。

他と違う資格を目指す方へ

経理業界では、簿記・税理資格を持っているのは普通なので、他の方との差別化はしづらい所。では、最短約3週間で自宅で取得できる「コーヒー&マネジメント資格」「心理カウンセリング資格」など他の人とは違う面白い資格がたくさんあるので必見です。

公認会計士や税理士は簿記1級を合格しているのか?

公認会計士や税理士に合格する人は当たり前のように合格するイメージではありますが、取得していない人も多いようです。

これは想像するに、商業簿記は公認会計士も税理士も簿記1級の範囲が対象になるのに対して、

工業簿記は、公認会計士が管理会計分野である程度カバーしているの対し、税理士は試験範囲ではないため、知らなかったり、自信がない人が多く、受けていなかったり、合格しない人がいるのだと思います。

(公認会計士や税理士試験と日商簿記1級との出題範囲の違いについては下記、概略図をご覧ください。)

公認会計士や税理士試験と日商簿記1級との出題範囲の違い

出題範囲の問題で、受ける受けない人はいるものの、難易度は簿記1級より公認会計士や税理士の方が圧倒的に上だと感じます。

日商簿記2,3級と比較した簿記1級の難易度

日商簿記1級は 、過去5回でみると、実受験者数が7,000人前後、合格者数は500~1,000人で、合格率は5~13%のテストです。

日商簿記1級の受験者数、実受験者数、合格者数、合格率

まずは 過去5回の受験者、 合格者数合格率を見てください

過去5回の日商簿記1級の受験者数、実受験者数、合格者数、合格率

出所:日本商工会議所

受験者、合格者数も毎年一定数いますが、合格率は 変動があるように思います。

簿記2、3級と受験者数と合格率の比較

簿記2級3級との比較のグラフが下のようになります 。

受験者数は3級が7万人から9万人いるのに対して、 2級は4から5万人、それに対して1級は1万人もいない形となり、受験者数がかなり少ない印象を受けます。

つまり、勉強をしっかりした人が受けている印象ですね。

合格率は 3級は 40~50%と高めですが、 1、2級は 10%から20%台と低めです。

合格率だけに見ると1級と2級はあまり変わらないようなイメージを持たれるかもしれません。

しかし、1級は合格者数が1,000人に行かない年も多く、1級を受ける人はそれなりに実力の高い人と言えますので、難易度はやはり1級はかなり高いように思います。そして、簿記1級が、2,3級と最も大きく違うのが傾斜配点です。

簿記一級は傾斜配点(相対評価・配点)

簿記1級と2級の合格率の推移だけをまとめたグラフをご覧下さい。

簿記一級は傾斜配点(相対評価・配点)

簿記2級は合格率の変動が激しいのに簿記1級では10%前後と安定している事からも、「上記約10%の人が合格するように配点調整された試験」と考えらます。

このような相対評価の配点を傾斜配点といい、試験後、合格率を調整するために、配点を変更します。平均点を上げるために行われる事が多いため、みんなが正解している問題の配点を上げます

また、簿記2,3級ではネットで受験可能ですが、1級がネット試験不可なことも、この傾斜配点による調整が必要だからだと思われます。

こういった面からも明らかに難易度が異なるテストであることが分かると思います。

簿記1級に合格することは、無理なのか?

正直、経理の仕事を長くしていますが、数えるほどしか、簿記1級合格者に合ったことがありません。

(税理士や公認会計士などは何十人も会った事があるのでその人達に確認すれば、簿記1級の合格者なのかもしれませんが、、、)

それほど、貴重な試験だとは思います。

このように難しい試験を受け合格することは、逆に希少価値となり、他の人にはないPR ポイントとして転職や就職などの機会には使えるのではないかと思います。

簿記1級の勉強は合格できなかったとして無駄ではない。

そして、簿記1級の試験はその勉強自体、経理、会社の経営に関係する人間として必要な勉強だと思います。

仮に合格しないとしても、その知識は無駄ではないと信じてます!

簿記1級が転職のために必要だと思っている方へ

簿記1級の勉強はとてもためになるものだと実感しています。ただ、転職のためだけ、というのなら、実は簿記1級に受かってなくても・勉強中でも転職は出来ます!

そのあたり、「簿記1級は転職に有利?必要?」にまとめましたのでよかったらご覧ください。

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この記事を書いた人

簿記2級を取得し、現在簿記1級を勉強中。
学んだことを忘れないようにここでまとめてます。
普段は、会社で経理をしながら、経理・簿記関係の情報を発信。
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