簿記1級を目指そうとする人にとって、まず悩むのは「スクールに通うべき」か「独学」だと思います。
私は、個人的には、独学での簿記1級は以下の理由で難しいと思います。
- 独学が難しい理由①〜受験者のレベルが高いのに合格率が低い
- 独学が難しい理由②〜4つの各分野で最低4割正解しないといけない
- 独学が難しい理由③〜範囲が広く自分のペースでは網羅が難しい
独学がむずかしい理由の説明とそれでも独学を選びたい方へのおすすめの受験対策を紹介したいと思います。
独学が難しい理由①〜受験者のレベルが高いのに合格率が低い


簿記1級を受ける人の多くは、簿記2級合格者です。
そのため簿記3級や2級の合格率とは違い、ある程度の知識のある人が受験した結果が、10%前後と低いのでかなり難しい試験と言えると思います。
大学受験でも合格率が低い東大など難関校へいく人は、独学よりは塾や予備校などのスクールに通っている人が多いと思います。同様に難易度の高い簿記1級ではスクールに通う方が近道とはいえます。
独学が難しい理由②〜4つの各分野で最低4割正解しないといけない
簿記1級の試験は、商業簿記25点、会計学25点、工業簿記25点、原価計算25点、合計100点で構成されてます。
合計70点以上合格です。しかし、10点未満の科目が1科目でもあれば不合格となります。
そのため、各4分野を勉強する必要があります。一つの得意分野で得点を稼ぐということはできません。
独学が難しい理由③〜範囲が広く自分のペースでは網羅が難しい
簿記1級の対象範囲はかなり広いので、勉強のペース配分がつかみにくく、商業簿記だけ、工業簿記だけだったり、まんべんなく勉強するのは難しいと思います。
例えば、私の例で、苦手な分野を挙げるとこんな感じです。
~商業簿記・会計学なら~
- 株式会社会計
- 本支店会計
- 連結会計
特に連結会計が苦手で下記の論点は苦手ですね。
- 子会社の支配獲得時資産・負債の時価評価
- 支配獲得までの段階取得
- 子会社株式の追加取得・一部売却
- 持分法
- 連結会計上の税効果会計
- 在外子会社等の財務諸表項目換算
- 包括利益、その他包括利益
- 連結精算表、連結財務諸表の作成
~工業簿記・原価計算なら~
- 製造間接費計算
- 総合原価計算
- 標準原価計算
- 原価・営業量・利益関係の分析
- 原価予測の方法
- 差額原価収益分析
- 戦略の策定と遂行のための原価計算
それでも独学を選べたい方へのおすすめの受験対策~「TACの独学道場」~
とはいっても、「学校に行く時間なんてない」「近く学校がない」などの理由で独学を選ぶ人は多いと思います。
そんな方にオススメなのが「TACの独学道場」です。

このやり方がいいのは次の3つのポイントです。
わかりやすいTACのテキスト通りに授業を進めるから、理解が早い
おなじみの下記テキストを利用して説明するからとても分かりやすい。
(コース申込みの人へは最新版が順次お届けされます。)
- 簿記の教科書(商会全3冊/工原全3冊)
- 簿記の問題集(商会全3冊/工原全3冊)
- あてるTAC直前予想 日商簿記1級
- 合格するための過去問題集 日商簿記1級 などなど
Web学習システムによりスマホなどで通勤時間など、どこでも学習可能
テキストを読むだけではなかなか頭に入ってこないですよね。
この 「TACの独学道場」 なら、TACのベテラン講師の講義をスクールと同様に受講できます。
講義は倍速再生もできるので、時短も可能です。
学校へ行く時間が短縮できる・自分のペースで学習できる
移動中はもちろん、24時間好きな時に受講できるから、スクールとは違い自分のペースで勉強が進められます。
この「TACの独学道場」なら、幅広い試験範囲を網羅しつつ、マイペースに仕事と勉強を両立できます。是非ご活用ください。
まとめ
本屋に行って参考書を買って一人で完全に独学で、簿記1級を取得する人はすごいと思います。
ただ、そういう人でもスクールへ通えばもっと楽に時短で取れたはずで、忙しいサラリーマンの人には、上の 「TACの独学道場」 のような選択肢もあるのかなと思い紹介しました。
ライフスタイルや性格に合わせて、自分にピッタリの方法が見つかることを祈ります。