決算にあたり、修繕引当金の繰入額 50円を計上する。
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
修繕引当金繰入額 | 50 | 修繕引当金 | 50 |
毎年行うはずの修理・修繕などを行わなかったため翌期へ繰り越すための勘定科目が「修繕引当金」です。
この繰入額は、販売費及び一般管理費で処理します。
修繕引当金を取り崩す(使う際)の仕訳
計上している修繕引当金(負債)を取り崩します。また、修繕引当金で足りない分は、修繕費(販売費及び一般管理費)として当期の費用として処理します。
例えば、修繕に80円かかって現金で支払うと次の処理となります。
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
修繕引当金 | 50 | 現金 | 80 |
修繕費 | 30 |
見積金額が計上時のミスの場合(誤謬の訂正)
引当金の見積額と実際の額(取崩額)とに差額が生じた場合、その差額の原因が計上時の見積誤り(誤謬の訂正)ならば財務諸表を修正再表示し、その差額の原因が当期中の状況の変化(会計上の見積りの変更)ならば、見積りを変更した期間から変更後の見積りによって処理します。
もし上のケースが見積計上時のミスであれば、下の処理となります。
(つまり、当期以前の損益である繰越利益剰余金を直接調整します。)
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
修繕引当金 | 50 | 現金 | 80 |
繰越利益剰余金 | 30 |
その他の問題は「賞与引当金の計上、取り崩し時の仕訳、「売上割戻引当金の計上の仕訳」、「返品調整引当金の仕訳、返品時の処理」、「退職給付債務(退職給付引当金)の計算方法①」、「退職給付債務(退職給付引当金)の計算方法②」など。
理論問題は「企業会計原則」