問題 <役務収益、費用>
次の取引について仕訳しなさい。
(1)3月から開講する講座の受講料を200円を現金で受け取った。
(2)3月から開講予定の講座の教材発注費等120円を現金で支払った。全額について仕掛品勘定で処理する。
(3)決算日を迎え、講座の4割が終了している。 なお、 プログラムの終了した部分について収益を計上する方法を採用している。
<答え>
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 | |
(1) | 現金 | 200 | 前受金 | 200 |
(2) | 仕掛品 | 120 | 現金 | 120 |
(3) | 前受金 | 80 | 役務収益 | 80 |
役務原価 | 48 | 仕掛品 | 48 |
役務収益と役務費用について、 おさらいも含めて書いていきます。
(2016年に簿記2級の出題範囲として「サービス業を営む会社の会計処理」の役務収益と役務費用が追加されました。簿記1級でも出題の可能性は高いと思います)
実際、サービス業の処理としては基本的なスタイルなので、実務的に使われ覚えていて損はないと思います。
タップできるもくじ
仕訳・処理の流れ
まず、代金を前受した時は前受金で処理します。
費用を支払ったときはその費用を仕掛品(資産勘定)で処理します。
収益の計上については、 以下の通りです。
- プログラムの進捗度に合わせて収益を計上する
- 例えば、4割終了していたら収益の4割を計上し、 費用の4割を計上する形です。(上の例では、役務収益 = 200x 40%、役務原価 = 120x 40%、という感じですね)
代金を前受時は前受金、費用は、仕掛品(資産)で処理。
役務収益、役務費用の計上は、進捗度に合わせる。