材料費の分類と購入時の処理

問題 <材料費の分類と購入時の処理 >


①材料費の分類に関して(  )に当てはまる用語を答えなさい。

大分類分類 具体例(車部品製造の場合)
直接
材料費
主要材料費鋼板
( A )仕入れ業者から仕入れたタイヤ・ガラス
間接
材料費
補助材料費接着剤
( B )潤滑油
( C )ドライバー、作業台


②次の仕訳をしなさい。

X製品の主要材料 30kg (@100円)とY製品の主要材料 20kg(@75円)を現金で購入した。なお、購入にあたり支払運賃900円、 保管費500円が生じたが、支払運賃は購入代価を基準に、保管費は購入数量を基準にX材料とY材料に配賦する。材料副費はX,Y別に集計すること。

答え


A:買入部品費

B:工場消耗品費

C:消耗工具器具備品費

借 方金 額貸 方金 額
材料 5,900現金4,500
材料副費1,400

材料副費の内訳:X材料900円、Y材料500円

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材料の分類

基本的な内容ですが、出題されることがあります。

特に「工場消耗品費」と「消耗工具器具備品費」の違いは注意です。

  • 「工場消耗品費」は消耗品で、
  • 「消耗工具器具備品費」は低額などで固定資産にならないモノ、

の違いです。

購入代価と諸費用の内訳

「購入代価」とは、材料そのものの価額をいい、値引、割戻しがあれば、仕入先からの代金請求額である送状記 載価額から差し引いて計算します。(仕入割引は収益として処理するので差し引きません。)

購入代価=送状記載価額-(値引額+割戻額)

「引取費用」とは、買入手数料、引取運賃など材料を購入してから材料倉庫に入庫されるまでにかかった付随費用をいい、外部材料副費ともいいます。

「引取費用以外の材料副費」とは、検収費、保管費など材料倉庫に入庫してから出庫するまでにかかった付随費用をいい、内部材料副費ともいいます。

材料を購入したときは、その購入原価を計算して材料勘定の 借方に記録します。材料の購入原価とは原則として購入代価に 付随費用(材料副費)を加算した金額をいい、次の式で示すこ とができます。

購入原価=購入代価+引取費用

または 購入原価=購入代価+引取費用+引取費用以外の材料副費

購入代価に加算する材料副費は予配賦率により計算することができま す。

なお、材料副費が2種類以上の材料の購入に際して共通に発生するときは、材料の購入代価や数量などを基準にして材料副費をそれぞれの材料に振り分けます(配賦します)。

材料副費の配賦率の計算方法

支払運賃:900円/(@100円x30kg+@75円x20kg)=@0.2円

保管費:500円/(30kg+20kg)=@10円

材料副費の配賦額の計算方法

X材料:支払運賃=@0.2円x3000円(@100円x30kg)=600円

X材料:保管費=@10円x30kg=300円

Y材料:支払運賃=@0.2円x1500円(@75円x20kg)=300円

Y材料:保管費=@10円x20kg=200円

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この記事を書いた人

簿記2級を取得し、現在簿記1級を勉強中。
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